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中古ドメインのブラックリスト確認方法|購入前に見るべきリスト

公開 2026-11-03 / 更新 2026-11-03 / 運営者 中澤祐樹

中古ドメイン(期限切れで手放されたドロップドメインや、売りに出ているドメイン)は、取得・購入する前に、ドメイン系のブラックリストとGoogleのセーフブラウジングに載っていないかを確認しておくのが基本です。ドメイン名そのものが登録されるリストでは、サーバーやIPアドレスを替えても掲載はドメインに付いて回ります。

確認先は主に、Spamhaus DBL、SURBL、URIBLの3つのドメイン系DNSBLと、Googleのセーフブラウジング(およびSearch Console)です。ただし、どれも「今の状態」を示すもので、過去の悪用歴をすべて見通せるわけではありません。この記事では、確認手順と結果の読み方、載っていたときの影響、そして調べきれない限界を整理します。

内容は2026年11月時点の各運営者の公式ページとGoogle公式ヘルプに基づいています。仕様や方針は変わることがあるため、判断の前に公式の案内も確認してください。DNSBLの仕組みそのものはDNSBL(RBL)とはで解説しています。

あなたのドメイン名・IPアドレスが、約345件のブラックリストに載っていないかを無料で確認できます。

中古ドメインでブラックリストを確認すべき理由

ブラックリスト(DNSBL)には、送信元のIPアドレスを載せるものと、ドメイン名を載せるものがあります。中古ドメインで特に問題になるのは後者です。

DNSBLの方式をまとめたRFC 5782(情報提供目的の文書)によると、ドメイン系のリストは、メール本文のURLに含まれるドメインや、メールアドレスのドメイン、ヘッダー内のホスト名を照会する用途で使われてきました。つまり、前の所有者の時代にそのドメインが迷惑メールやフィッシングに使われて掲載されていると、新しい所有者が送るメールや、そのドメインへのリンクを含むメールが受信側で不利に扱われることがあります。

また、Googleのセーフブラウジングに危険なサイトとして登録されていると、ブラウザで警告が出ることがあります。検索については、Googleの公式ヘルプで確認できる範囲を後の節で整理します。

IPアドレスはサーバーを移せば変わりますが、ドメイン名は変わりません。だからこそ、お金や手間をかける前に確認することに意味があります。

確認すべき主なリストと照会先

ドメインの評判を調べるときに見ておきたい主な確認先は次のとおりです。

リスト載るもの公式の照会先
Spamhaus DBL評判の低いドメイン。迷惑メール・フィッシング・マルウェア配布に使われたドメインや、乗っ取られた正規サイトのホスト名check.spamhaus.org(IP and Domain Reputation Checker)
SURBL悪用サイト(ABUSE)、フィッシング(PH)、マルウェア(MW)、改ざんサイト(CR)などSURBLのLookupページ
URIBL迷惑メールの本文に現れたドメイン(black・grey・redの各リスト)lookup.uribl.com
Googleセーフブラウジングフィッシングなどのソーシャルエンジニアリング、マルウェアや望ましくないソフトウェアを配るサイトGoogleの透明性レポートのサイトステータス、取得後はSearch Console

Spamhaus DBLはドメインだけを載せるリストで、IPアドレスは載せません。IP系のZENには含まれないため、別に確認が必要です。URIBLは「迷惑メールの送信元ではなく、迷惑メールに出てくるドメイン」を載せると説明しています。複数のリストをまとめて調べたいときはブラックリストチェッカーも使えます。

購入前の確認手順

  1. 候補ドメインを書き出します。サブドメインではなく、取得する本体のドメイン名(example.comの形)を用意します。DBLはメインのドメイン単位で掲載し、URIBLも登録時に原則としてホスト部分を取り除く(悪用の多い一部のドメインはサブドメイン付きで掲載)と説明しています。
  2. Spamhausの照会ページで調べます。check.spamhaus.orgにドメインを入力します。DBLの解除申請もこのページだけで受け付けています。
  3. SURBLとURIBLも調べます。SURBLは公式サイトのLookupページ、URIBLはlookup.uribl.comから照会できます。
  4. Googleのセーフブラウジングを確認します。Googleの透明性レポートにサイトステータスの照会ページがあります。
  5. 結果を日付とともに記録します。どのリストに、どの返却コードやカテゴリで載っていたかを控えておくと、購入の判断や取得後の申請に役立ちます。

コマンドで調べる場合の注意

ドメイン系のリストは「ドメイン名+リストのゾーン名」で問い合わせます(RFC 5782)。

dig +short example.com.dbl.spamhaus.org
dig +short example.com.multi.surbl.org
dig +short example.com.multi.uribl.com

応答がなければ未掲載、127.で始まるアドレスが返れば次の節の表で意味を確かめます。ただしSpamhausの公式FAQによると、Google Public DNS(8.8.8.8)などの公開リゾルバー経由では多くの場合「載っていない(NXDOMAIN)」と返り、エラーコード127.255.255.254が返ることもあります。公開リゾルバーを使う端末でのコマンド結果は「未掲載」の根拠になりません。迷ったら各公式の照会ページの結果を優先してください。

候補が大量にある場合も、Spamhausは同社のWebサイトに自動ツールで問い合わせないよう明記しています。照会の方法は各運営者の利用条件に従ってください。

結果の読み方:返却コードと「掲載ではない」応答

Spamhaus DBL

返却コード意味
127.0.1.2迷惑メールのドメイン
127.0.1.4フィッシングのドメイン
127.0.1.5マルウェアのドメイン
127.0.1.6ボットネットの指令(C&C)ドメイン
127.0.1.102〜106正規ドメインが悪用されている(abused legit:迷惑メール、リダイレクター、フィッシング、マルウェア、C&C)
127.0.1.255IPアドレスでの照会は禁止(掲載の意味ではない)

127.255.255.254などの127.255.255.xはエラーを示すコードで、公式に「掲載を意味しない」とされています。詳しくはDNSBLの返却コード一覧も参照してください。

SURBL(multi.surbl.org)

最後の数字の合計で該当リストを表します。4=DM(使い捨てメール)、8=PH、16=MW、32=CT(クリック追跡)、64=ABUSE、128=CRで、たとえば127.0.0.80はMWとABUSEの両方です。公開ネームサーバーから127.0.0.1が返るのは、アクセスがブロックされているという意味です。

URIBL(multi.uribl.com)

127.0.0.Xの最後の数字がビットで、2=black、4=grey、8=redです。1(127.0.0.1)は照会がブロックされた(大量照会など)ことを示し、掲載の意味ではありません。blackは「スパマーが所有・使用するドメイン」、greyは一斉配信に現れるが配信停止に応じる可能性のあるドメイン、redは監視中のドメインや、WHOIS上のドメイン年齢がとても新しいドメイン、WHOISのプライバシー機能を使うドメインなどで、自動的に作られるため自己責任で使うよう案内されています。redだけの該当と、blackへの該当とでは意味がかなり違う点に注意してください。

載っていたときの影響:メール・ブラウザ・検索

メールの到達

受信側のメールサーバーが、本文のリンク先ドメインや送信アドレスのドメインをドメイン系DNSBLで照会していれば、迷惑メールとして扱われたり拒否されたりする可能性があります。どう扱うかは受信側の設定次第で、URIBLは自身について「ブロックはしない」「メールに迷惑メールの印を付けるためのもの」と説明し、ブロックされた場合はブロックしている相手に相談するよう案内しています。そのドメインでメールを送る予定があるなら、掲載は大きな不安材料です。

ブラウザの警告

Chromeのヘルプによると、フィッシングやマルウェア、望ましくないソフトウェアのサイトでは「Dangerous site」という赤い警告が表示されることがあります。Search Consoleのヘルプでも、セキュリティの問題があるページを開こうとすると、ブラウザに警告ページが表示されることがあると説明されています。

Google検索

Search Consoleのセキュリティの問題レポートの対象(ハッキングされたコンテンツ、マルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャルエンジニアリング)になったページは、検索結果に警告ラベル付きで表示されることがあります。

また、Googleのスパムに関するポリシーには「期限切れドメインの不正使用」があり、期限切れのドメインを購入し、主に検索順位を操作する目的で、ユーザーにほとんど価値のない内容をホストするために転用することと定義されています。対象は購入という行為ではなく、こうした使い方です。ポリシー違反のサイトは順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあり、人による審査で手動による対策が取られることもあります。

一方、「前の所有者の履歴が検索評価に何年残るか」や「過去にブラックリストに載ったドメインは検索で不利になるか」といった点は、Googleの公式ヘルプでは確認できません。この記事でも断定しません。

確認できないこと(限界)

ここで紹介した確認は、リスクを下げるための手がかりで、安全を保証するものではありません。

取得後に載っていた・載ってしまったときの対処

どのリストでも、原因が残ったまま申請しても再掲載される可能性が高いです。解除するかどうかの判断は各リストの運営者にあります。

Spamhausの他のリストも含めた解除の流れはSpamhausの解除方法にまとめています。原因の切り分けや申請が自力で難しいときは、相談窓口から状況をお知らせください。

自分での対応が難しいときは

解除申請の代行・コンサルティング・ご相談を受け付けている事業者を紹介しています(料金は 5万円〜)。解除はリスト運営元の判断で行われ、お約束するものではありません。

相談窓口へ

当サイトは掲載事業者から紹介料を受け取ることがあります。 運営者情報

よくある質問

期限切れになって誰も持っていないドメインでも、ブラックリストを調べられますか?

はい。ドメイン系のDNSBLは「ドメイン名+リストのゾーン名」をリスト側のDNSに問い合わせる仕組みなので、調べたいドメイン自体が動いていなくても照会できます。Spamhaus・SURBL・URIBLの公式照会ページを使うのが確実です。

どのリストにも載っていなければ、安全な中古ドメインと言えますか?

言い切れません。DBLの掲載は活動がなくなれば多くが自動で期限切れになるため、過去の悪用歴は照会では見えません。Googleの手動による対策なども、購入前には自分では確認できません(現在の所有者のSearch Consoleには表示されます)。判断材料のひとつとして使ってください。

中古ドメインを買うとGoogleのペナルティを受けますか?

Googleの公式ポリシーで問題とされているのは、期限切れドメインを購入して、主に検索順位を操作する目的で価値の乏しい内容に転用することです。購入そのものが違反だとは書かれていません。前の所有者の履歴が検索評価にどう影響するかは、公式ヘルプでは確認できません。

取得したドメインがURIBLのredだけに該当しました。どう考えればよいですか?

URIBLによると、redは監視中のドメインやドメイン年齢がとても新しいドメインなどを自動で集めたリストで、自己責任で使うよう案内されています。blackへの該当とは意味が違います。まずはSpamhausやSURBLの結果とあわせて確認してください。

参考にした公式ページ

本文の事実関係は、公開時点で次の公式ページに基づいて確認しています。仕様や運用は予告なく変わるため、重要な判断の前に各公式ページをご確認ください。

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