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Spamhausとは?解除方法をZEN・PBL・XBL・SBL・DBL別に解説

公開 2026-11-03 / 更新 2026-11-03 / 運営者 中澤祐樹

Spamhaus(スパムハウス)の解除は、まず公式の照会ページで「どのリストに載っているか」を確かめ、原因を直してから、そのリストに合った手順で申請するのが基本です。Spamhausは、多くのメールサーバーが受信時に参照するブラックリスト(DNSBL)を運営する団体で、よく目にする「ZEN」はSpamhausのIPアドレス系リストをひとつにまとめたものです。

PBLは条件を満たせば自分で除外を申請でき、XBL・CSSは原因を直さないとすぐ再掲載され、SBLは原則としてプロバイダーが申請します。解除の判断はSpamhaus側にあり、費用はかかりません。

この記事は2026年11月時点の公式ページに基づいています。方針は変わることがあるため、申請前に公式の案内も確認してください。全体像はブラックリストでメールが届かないときの対処にまとめています。

あなたのドメイン名・IPアドレスが、約345件のブラックリストに載っていないかを無料で確認できます。

Spamhausとは:ZENと各リスト・返却コードの意味

Spamhausは、迷惑メールやマルウェアに関わるIPアドレスやドメインを、DNSで照会できるリストとして公開しています。受信側のサーバーは送信元IPなどを問い合わせ、受け取るかを判断します。

ZEN(zen.spamhaus.org)は、無料のIP系リストであるSBL・CSS・XBL・PBLをまとめたものです。ZENに載っていれば、実際はこのいずれかに載っています。ドメインはZENの対象外で、DBLで別に確認します。

ZENの返却コードと意味

載っている場合は127.0.0.xが返り、数字でリストがわかります。

返却コードリスト公式の説明主な対処
127.0.0.2SBLSpamhaus SBL Data回線・サーバーの管理者(ISP)経由で対応
127.0.0.3SBL(CSS)Spamhaus CSS Data原因を直してから照会ページで申請
127.0.0.4XBLCBL Data感染・乗っ取りを解消してから照会ページで申請
127.0.0.5〜7XBL将来用に予約―
127.0.0.8SBL将来用に予約―
127.0.0.9SBLSpamhaus DROP Data(127.0.0.2と併せて返る)ISP経由で対応
127.0.0.10PBLISP Maintained(ISPが登録)原則はISPの送信サーバー経由で送る
127.0.0.11PBLSpamhaus Maintained(Spamhausが登録)条件を満たせば自分で除外申請

ドメイン用のDBL(dbl.spamhaus.org)は別のコード体系で、127.0.1.2〜99は評価の低いドメイン、127.0.1.102〜199は「正規のサイトだが乗っ取られて悪用されている」ドメインを表します。

「載っている」ではないコード

次の127.255.255.xはエラーを示すコードで、照会した対象が載っていることを意味しません。

返却コード意味
127.255.255.252DNSBL名の入力ミス
127.255.255.254公開リゾルバー(オープンリゾルバー)経由の問い合わせ
127.255.255.255問い合わせ数が多すぎる

自分が載っているか調べる方法

最も確実なのは、Spamhaus自身の照会ページで調べることです。公式ページでは、ZENやDBLの詳細と対処方法はIP and Domain Reputation Checker(check.spamhaus.org)で確認するよう案内されており、PBL・XBL・CSS・DBLの解除申請もこのページだけで受け付けています。

  1. 送信元のIPアドレスを特定します。エラーメールの本文にSpamhausのURLや返却コードが書かれていることが多いです。なければメールヘッダーのReceived行を見るか、サーバー管理者に確認します。
  2. 照会ページにIPを入力します。載っているリストと理由、次の手順が表示されます。
  3. 送信ドメインも調べます。IPとドメインの評価は関連するため、DBLも確認します。

Spamhaus以外のリストに載っていないかはブラックリストチェッカーでまとめて確認できます。

コマンドで調べる場合は、IPを逆順にしてゾーン名を付けます(192.0.2.10の例)。ただし公開リゾルバー経由では正しい結果が得られません。

dig +short 10.2.0.192.zen.spamhaus.org

ツールによって結果が違う理由

「あるツールでは載っていると出るのに、別のツールでは出ない」ということがよくあります。大きな理由のひとつは、問い合わせに使うDNSリゾルバーの違いです。

迷ったときは、Spamhaus自身の照会ページの結果を正とするのが確実です。自分のメールサーバーでSpamhausを受信フィルターに使う場合も、公式には自前のDNSリゾルバーの利用が推奨され、エラーコードで受信拒否しないよう注意喚起されています。

リスト別の解除手順

解除の窓口と条件はリストごとに異なります。どのリストでも、原因を直す前に申請しても再掲載されるだけです。

PBL(Policy Blocklist)

PBLは、家庭向け回線など「メールを直接送信すべきでない」IPアドレス範囲の一覧です。載っていても悪いことをしたという意味ではありません。こうした回線からのメールは、プロバイダーなどの認証付き送信サーバーを経由して送ることが前提です。PBLを変更できるのはSpamhausと、承認されたISPだけです。

  1. 通常のパソコンやスマートフォンからの送信なら、除外ではなく、プロバイダーやメールサービスの送信サーバーを使う設定に直します。
  2. 自前のメールサーバーなら、IPが固定で、送信サーバーとして動いており、正引きと逆引き(PTR)が一致し、自分が使用しているIPかを確認します。動的IPは対象外です。メールサーバー以外の機器では、25番ポートの外向き通信を閉じておく必要もあります。
  3. ネットワーク側のポリシーで認められていれば、照会ページから除外を申請できます。GmailやYahoo!などの無料メールのアドレスでの申請は無効です。

個人による単一IPの除外は1年で期限切れになり、迷惑メールが検出されるとすぐ取り消されます。多数のIPを除外する個人は権限を失うことがあります。

XBL(Exploits Blocklist)

XBLは、感染や乗っ取りの兆候があるIPの一覧で、自動的に掲載されます。例として、マルウェア感染、総当たり攻撃への参加、不正に得た認証情報での中継、端末を中継に使う「無料VPN」系アプリなどが挙げられています。

  1. 同じ回線の端末やルーターまで含めて、感染や不審なアプリを確認・駆除し、ソフトウェアを最新にします。
  2. 25番ポートは把握しているメールサーバーからだけ許可します。
  3. 照会ページから解除を申請します。

原因が残っていると、次の接続時に再掲載されます。挙動が検出されなくなれば自動で期限切れになります。削除後もネットワークによって反映の速さが違うため、まだ届かないときは24時間ほど待つよう案内されています。

CSS(Combined Spam Sources)

CSSは評価の低いメールを送るIPを自動で集めたデータで、ZENでは127.0.0.3です。迷惑メール送信やリスト管理の甘さのほか、乗っ取り、設定不備、HELOとホスト名の不一致、逆引き(PTR)の欠落も原因になります。原因を必ず直してから照会ページで解除します。通常は最後の検出から約3日で期限切れになりますが、問題が続けば即座に再掲載され、自分での解除にも回数制限があります。

SBL(Spamhaus Blocklist)

SBLは、迷惑メールの送信元、迷惑メールで宣伝されるサイトの置き場所、ボットネットの指令サーバーやフィッシングサイトなど、悪質と判断されたIPアドレスの一覧です。解除申請は、そのIPアドレスを管理するISP(ネットワークの所有者)が行うことになっています。利用者は契約先のプロバイダーやメールサービスに連絡してください。ISPは問題を解決してから解除を依頼し、解除するかはSpamhausが決定します。

DBL(Domain Blocklist)

DBLは評価の低いドメインの一覧です。基準は非公開ですが、ドメインやIPを次々に替えて送る手口、悪用に寛容なホスティング、評価の定まらない新しいドメイン、乗っ取られた正規サイトなどが理由に挙げられています。SPF・DKIM・DMARCを設定していても掲載されることはあります。

  1. 乗っ取られたサイトは、可能なら停止し、不正なファイルを削除し、CMSやプラグインを更新し、パスワードを変えて二段階認証を有効にします。
  2. 原因を解消してから照会ページで申請します。

申請しても解除は保証されません。基準に当てはまらなくなれば自然に期限切れになります。承認後は通常すぐ反映されますが、最大24時間かかることがあります。

申請前に確認したい主な原因

申請の前に、次のような原因が残っていないか確認してください。

送信ドメイン認証が未設定なら、あわせてSPF・DKIM・DMARCの設定も見直してください。掲載を防ぐ保証にはなりませんが、なりすましの把握や配信の信頼性向上に役立ちます。

解除申請の注意点

自分での対応が難しいときは

解除申請の代行・コンサルティング・ご相談を受け付けている事業者を紹介しています(料金は 5万円〜)。解除はリスト運営元の判断で行われ、お約束するものではありません。

相談窓口へ

当サイトは掲載事業者から紹介料を受け取ることがあります。 運営者情報

よくある質問

自宅の回線のIPアドレスがPBLに載っています。問題ですか?

PBLは悪質さを示すリストではなく、直接メールを送るべきでない回線の一覧です。家庭向け回線が載っているのは珍しくありません。メールはプロバイダーやメールサービスの送信サーバー経由で送る設定にしてください。固定IPで自前のメールサーバーを運用している場合に限り、条件を満たせば除外を申請できます。

127.255.255.254が返ってきました。載っているのですか?

いいえ。これは公開リゾルバー経由で問い合わせたことを示すエラーコードで、掲載を意味しません。Spamhausの照会ページで改めて確認してください。

解除申請からどれくらいで反映されますか?

リストによって異なり、DBLは承認後最大24時間かかることがあります。受信側にも独自の判断があるため、届くようになる時期は約束できません。

レンタルサーバーの共有IPがSBLに載っています。自分で申請できますか?

SBLの解除申請は、そのIPを管理するISPが行うことになっています。サーバー会社に掲載の事実と照会ページの表示内容を伝え、対応を依頼してください。

参考にした公式ページ

本文の事実関係は、公開時点で次の公式ページに基づいて確認しています。仕様や運用は予告なく変わるため、重要な判断の前に各公式ページをご確認ください。

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